インストールされたファイル¶
Qucsシステムはいくつかのプログラムを必要とします。それらは、インストールプロセスの間にインストールされます。Qucsのパスは、インストール中に決定されます( configure
スクリプト)。以下の説明では、デフォルトのパス( /usr/local/
)を想定しています。
/usr/local/bin/qucs
- GUI本体/usr/local/bin/qucsator
- シミュレータ本体(コンソールアプリケーション)/usr/local/bin/qucsedit
- シンプルなテキストエディタ/usr/local/bin/qucshelp
- ヘルプシステムを表示する小さなプログラム/usr/local/bin/qucstrans
- 伝送線路のパラメータを計算するプログラム/usr/local/bin/qucsfilter
- フィルタ回路を合成するプログラム/usr/local/bin/qucsconv
- ファイル形式のコンバータ(コンソールアプリケーション)
プログラムはすべてスタンドアローンのアプリケーションですので、別々に開始できます。メインプログラム(GUI)は
- シミュレーションを実行する時には、
qucsator
を呼び出し、 - テキストファイルを表示する時は、
qucsedit
を呼び出し、 - ヘルプシステムを表示する時は、
qucshelp
を呼び出し、 - calls
qucstrans
when calling this program from menu “Tools”, - “Tools”メニューから``qucsfilter`` が選択された時は、このプログラムを呼び出し、
- SPICE用の部品が配置され、そのSPICE部品でシミュレーションを実行する時は、
qucsconv
が呼び出されます。
さらに、インストールの間には、以下のようなディレクトリが作られます:
/usr/local/share/qucs/bitmaps
- すべてのビットマップ(アイコンなど)を含みます/usr/local/share/qucs/docs
- ヘルプシステムのHTML文書を含みます/usr/local/share/qucs/lang
- 翻訳のファイルを含みます
コマンドラインの引数¶
qucs [file1 [file2 ...]]
qucsator [-b] -i netlist -o dataset
(b はプログレスバー)
qucsedit [-r] [file]
(r はリードオンリー)
‘qucshelp’ (引数なし)
qucsconv -if spice -of qucs -i netlist.inp -o netlist.net